アミノ酸の基礎
Set of amino acids. AAKG, ALC, BCAA, CLA, CoQ10, GABA, DGL, HMB, MCT, MSM, SAMe, DMG, PABA, 3D rendering isolated on white background

今回は、アミノ酸についてお伝えしていこうと思います。

アミノ酸とは

アミノ酸とは、1806年フランスでアスパラガスの芽から発見され、この最初のアミノ酸をアスパラギンと名づけられました。それ以降、様々な物質からアミノ酸は発見されることとなります。

アミノ酸は窒素を多く含む化合物であり、タンパク質やペプチドの構成成分となりとなります。

私たちの体を作るアミノ酸

私たちの体の約60%は水分で、約20%がタンパク質で作られています。

そして、私たちの体を作っているタンパク質は合計20種類のアミノ酸から生成されており、必須アミノ酸(体内で生成することのできないアミノ酸)と非必須アミノ酸(体内で他のアミノ酸と合成して生成できるアミノ酸)に分けることができます。

必須アミノ酸 9種類
  • イソロイシン
  • ロイシン
  • リジン
  • メチオニン
  • フェニルアラニン
  • トレオニン(スレオニン)
  • トリプトファン
  • バリン
  • ヒスチジン
非必須アミノ酸 11種類
  • チロシン
  • システイン
  • アスパラギン酸
  • アスパラギン
  • セリン
  • グルタミン酸
  • グルタミン
  • プロリン
  • グリシン
  • アラニン
  • アルギニン

必須アミノ酸の働き

アミノ酸名特徴多く含まれている食材
イソロイシン・筋肉強化
・成長促進
鶏肉、鮭、乳製品など
ロイシン・筋力強化
・肝機能を高める
牛肉、レバー、ハム、乳製品など
リシン・肝機能を高める
・代謝促進
・成長促進
肉類、魚介類、大豆製品など
メチオニン・うつ症状を改善
・かゆみ、痛みを改善
牛肉、羊肉、鰹、乳製品など
フェニルアラニン・鎮痛作用
・うつ症状を改善
魚介類、卵、アーモンド、大豆製品など
トレオニン(スレオニン)・脂肪肝を予防
・成長促進
卵、スキムミルク、サツマイモなど
トリプトファン・成長促進
・筋肉強化
乳製品、大豆製品、バナナなど
バリン・筋肉強化
・成長促進
レバー、プロセスチーズなど
ヒスチジン・成長促進
・神経機能補助
鶏肉、チェダーチーズなど

良質なタンパク質

必須アミノ酸は体内で生成できないため、日常の食事から摂取しなくてはいけません。

食物の中で、バランスよく適切な割合でタンパク質が含まれているものを良質なタンパク質と呼んでいます。

たくさんアミノ酸が含まれているため良質と呼ばれているわけではなく、あくまで過不足なくアミノ酸が含まれていることが重要です。

食物にどれだけ必須アミノ酸が含まれているかを数値化したものをアミノ酸スコアと言います。

このスコアが100に近いほど良質なタンパク質と判断されます。

また、基準値より低いアミノ酸を制限アミノ酸と言います。

アミノ酸スコア100の食物
  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏肉
  • 乳製品
  • 大豆

など

※動物性たんぱく質の多くはコレステロールや脂質を多く含んでいるため、とりすぎると生活習慣病に繋がる場合があります。豆腐や納豆などの植物性タンパク質もバランスよく食べるようにしましょう。

おすすめの記事